【ライトノベル感想】Occultic;Nine 1 -オカルティック・ナイン-
Occultic;Nine1 -オカルティック・ナイン- (オーバーラップ文庫)
- 作者: 志倉千代丸,pako
- 出版社/メーカー: オーバーラップ
- 発売日: 2014/08/22
- メディア: 文庫
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あらすじ
――Q.幽霊を信じますか? A.そんなのいるわけないっしょ!
吉祥寺に住む我聞悠太は、オカルト板まとめブログ『キリキリバサラ』の管理人。アフィリエイトで一獲千金を狙う日々を過ごしていた。そんな悠太のブログをキッカケにして、見ず知らずの9人の運命がさまざまに交差し始める。
それは小さな『違和感』を生み、やがて想像を絶する大事件へと繋がっていく。
黒魔術、死後の世界、超能力、占い、異次元世界、予言、催眠術、都市伝説。
――世界はインチキで溢れてる!
9人の変わり者たちがオカルトの真理を暴く、超常科学NVL第1弾。
シュタインズゲートの原作者の人の新作ライトノベル。新作、とはいえまたまた発売したのは去年という・・・今月末に新刊が出るそうなので、気になってる人はぜひ。
序盤はまさに!という展開。ひたすら日常で一応主人公である我聞はまとめブログの管理人というネットに関する日常も健在。
ここらへんは読んでいて安心すると言いますか、楽しい。笑えるような掛け合い・・・というよりはネット関連の話が出たときに「ありそう」とか「こういう人いそう」とかあるあるとして楽しんでいる感じがあります。
なぜ主人公の前に一応とつけたのかというとオムニバス形式、群像劇というか、視点がコロコロと変わっていくからです。
知っているキャラが他のシーンでまた主観になったキャラと出会うという群像劇の面白い部分もしっかりしているような気がします。
とはいえ、このライトノベルの面白いところはそこだけではなく、後半のとんでも展開にオカルトに対する答えというところでしょうか。
後半はまさかの殺人事件。それを発見した我聞はかなりびびっていましたが、その殺された人間が他のキャラの・・・という繋がりがきちんとあります。
これは続きが気になる・・・!というところでまさかの次巻へ。
科学シリーズって確かにシュタゲでもDメールだとかタイムトラベルとかそういうファンタジー要素があったりするんですが、きちんと科学やそれ以前の伏線などでしっかり説明されるんですよね。
なんとなくタイムトラベルできる世界とかそういう理由ではなく。
オカルティックナインというタイトルからも分かるようにサトリだとか呪いだとか様々なオカルトがあり、それを科学で解明していくのかどうなのか。
個人的には電源の切れていたラジオから歌が流れていたところがすごく怖かった。
シュタゲのときもそうでしたが、下手なホラーより怖いときあるんですよね。
2巻がどうなっていくのかとても楽しみです。