【ライトノベル感想】やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 10.5
あらすじ
冬真っ盛りの総武高校。窓の外は寒空ながら、比較的のどかな雰囲気の奉仕部部室。雪乃、結衣、八幡のいつものメンバーのもとに、訪れる何人かの生徒たち。
とある男子からのお願い事にげんなりしたり、いろはのわがままに振り回されたり、強行日程の締め切りに追われながら原稿を書いたり…!?
今は遠くに感じる将来のことから、誰かと一緒に過ごす休日のこと、部活のこれからのこと…、悩みも苦労もときめきも不安も満載で現在進行中、日常という名のかけがえのない日々。八幡の短くも慌ただしい冬の数日を描く短編集。
一色いろはが完全にレギュラーメンバーな件。
いろはとのデートが収録されているのですが、それ以外の材木座の依頼のときもその後のフリーペーパーの依頼のときもずっと出て来てるんですが!
もはや八幡のことが好きなんじゃないかと錯覚するレベル。え、いや・・・本当にその可能性がありそうで怖いんですが・・・。
形式としては短編集。とはいえ俺ガイルの最初の頃は本編も1話完結型がほとんどだったため、実質もう本編のようなものです。
内容としてはシリアスさはほとんどなく、きた依頼をこなしていくという本当に最初のころのスタンスに。
というかフリーペーパーの締め切りの話、リアルすぎてなんだか体験談のように感じてしまいました・・・仕事って怖い。
材木座は相変わらずでしたが、短編集とはいえ最初から最後まで共通しているものがしっかりとあるんですよね。
材木座の依頼で編集者やフリーペーパーについて見て、いろはとのデートでフリーペーパー作製のための資料を集め、最後に生徒会でフリーペーパーを作るという。
しかし経費でデートに行くとは一色いろは恐ろしい・・・。
いろは好きなら絶対に楽しめる内容でした。
僕も昔はそうだったのですが、こういう本編との間にある短編集って買わなかったりすることがあったんですよね。
それこそ新刊をきちんと追えているならいいのですが、既刊を買う事がとても多かったので本編の方が見たいじゃん!と考えていました。
ただ、やはりがっつり本編に絡むことだってありますし、キャラクターへの愛着も全く違います。意外な一面が見れたりと、やはり短編集もしっかりと楽しめる内容になっていますから。
このお話も言わずもがな。どうやって収束していくのか楽しみです。
今のこの物語は八幡が最初思い描いていた青春とは大きく違い、そして「まちがっている」。