面白くなっていきたい。 ver.趣味だらけ

ゲーム、ライトノベル、アニメ、漫画などなどの感想、個人的な趣味のブログを書いていきたいと思います。

【ネタバレあり】ディズニー原始人がノートルダムの鐘を見た話。

 マーベル作品を見るためにディズニーデラックスに加入して、ノートルダムの鐘を最初に見ました。なんで?

 ディズニーの作品はタイトルと内容をぼんやりと知っているぐらいのことが多い中、ノートルダムの鐘はタイトルもあまり聞いたことがありませんでした。恐らくこれから「白雪姫が王子様にキスされて目が覚めるところで驚いた」「【ネタバレ注意】シンデレラは12時で魔法が解ける」みたいな当たり前のことをひたすらただ書き連ねることになります。

 

〇キャラクター

 

・カジモド

 本作の主人公。ノートルダム寺院の鐘を突く仕事をしており、醜い見た目で清い心を持った青年。本当にいい子…可愛い…。寺院の外から出たことがない…外に出たいと思うものの、育ててくれた最高裁判事のフロローに外の世界や街の人間は怖いものと教え込まれ、フロローが外を出歩く許可をくれないからひたすら寺院の屋根裏部屋のような場所で暮らしている。

 フロローをご主人様と呼び(萌えポイント)、基本的には従順…であるものの、結構アクティブでスーッと寺院の外に出る。とはいえ、20年間ぐらい外に出てないようなのでやはりフロローの教えは基本的に絶対なよう。

 力が強く、アクロバティックな動きもできてとても頼りになる。すごく主人公、であるものの王子様とかでは全くない(ポイント)。ジプシーのエスメラルダに恋をするが、まさかの失恋。それでもエスメラルダや街を守るために頑張る姿がとてもよい。

 

・フロロー

 このおじさんなんなの?最高裁判事でディズニーヴィランズ。ジプシーを魔女と呼び迫害する差別主義者。カジモドを育てた…と聞くといい人のようだが、実際はジプシーであったカジモドの親を殺し、醜い赤ん坊であったカジモドを悪魔の子と称し、地獄に還すとして井戸に捨てようとしたとんでもない過去を持つ…。そこを司祭に目撃され、咎められたことからカジモドを育て始める…。カジモドには「お前は親に捨てられた」と教えており、基本的に「自分より下の存在」としてカジモドを愛しているような気がする…ご飯をカジモドに持っていくときは一緒に食べる。可愛いねピクニック。

 差別対象であったジプシーのエスメラルダに歪んだ愛情を持つようになり、捕えた時に髪の匂いを嗅ぎ、エスメラルダを処刑しようとする前に「私か死を選べ」と言う激重スーパーおじさん。やべえが…多分登場人物の中で一番人間らしい。

 最終的に差別対象であるジプシーに恋してしまった自分と差別することを正義としていた自分でごちゃごちゃに悩み、街に火を放つ。感情ジェットコースター。いや、マジでなんで?

 エスメラルダを処刑しようとする…のは恐らくその悩みを断つため…?自分のものにならないなら的なオラオラ系?最後は溶岩に落ちて死ぬ。

 

エスメラルダ

 本作のヒロイン。ジプシーの踊り子。魔女と呼ばれるように魔法のような技を使い(魔法ではなく恐らくそういう技術)、とても扇情的。ディズニーではあるが、王女様とかではない。強くて魅力的だからか3人の男から惚れられる。カジモドを見た目で判断しない等のヒロイン力を見せたので絶対にカジモドと結ばれるじゃんとキュンキュンしてたらイケメンを選んだ。気持ち悪いだろうからこんなこと言いたくないけど若干のNTR味を感じた。

 

・フィーバス

 護衛隊長。フロローのもとで働いていたが、罪なき人間を殺そうとするフロローに激怒し、裏切る。割と初っ端からエスメラルダに恋をしており、フロローの命に背いて逃がそうとしたこともある。

 非常にイケメンであるが、実力を伴ったイケメンなので不快感が一切ない。ノートルダムの鐘が現代学園ものになったら(?)、主人公のイケメン親友枠(?)。

 エスメラルダと結ばれる…ので…キスしあう2人を見るカジモドのシーン、切なすぎて身が引き裂かれるような思いだった…。カジモドとともにエスメラルダを助け出した後はカジモドとも親友のようになった…よかった…ハッピーエンド…(?)。

 

 

〇ストーリー

 フロローのジプシー差別の対象がエスメラルダに向き、カジモドとフィーバスがそれを助け出すというのがざっくりとしたストーリー。しかし、その間にフロローもエスメラルダに魅了され、自分のものにならないなら…この悩みが消えるなら…とエスメラルダを処刑しようとしたり、ジプシーを匿う家を焼いたり、街に火を放つ…はちゃめちゃすぎる…。

 差別部分は非常に風刺がきいているが、その根幹に恋心が据えられているのでとても見やすい。フロローも嫌な奴ではあるが、嫌いにはなれない…。カジモドのこともなんやかんや20年間育てたしね…。好きな人の髪の毛の匂いも嗅ぐよね…そういうとこあるよねフロローは…。めちゃくちゃ恋心こじらせたおっさん感がすごい。

 カジモドが「もしかしたらエスメラルダは僕のことが好きかも?」という前向きな気持ちを持ってからの失恋、本当にキツかったが(普段は後ろ向きな子なのよ…)…それを乗り越えてエスメラルダもフィーバスも助ける姿が非常によかった。失恋したから、なんて理由で人を見捨てられるような冷たい子じゃないのよ…カジモドは…。

 あと、作品の序盤でカジモドが街に降りた時、醜い姿を見て街人が「はわわーっ!」ってなってたけど、その日は逆さ祭の日で全部が逆になるので一番ブ男なカジモドが王様!うおおー!って盛り上がったあとさらに護衛隊がトマトを投げつけ「もっと醜くなったなって言ったときはまた「はわわーっ!」って引いててその流れがめちゃくちゃ怖かった。熱出てる時に見る夢。大衆の良い部分も悪い部分も全部出ていたな…。

 最後にはみんなに認められるカジモド。恋は失恋に終わったけど人気者になって終わったのでたぶんハッピーエンド…とても面白かったです…。

 

 ネタバレありまくりですが、映像もやばくて(綺麗すぎる)、また、書いた内容がすべてじゃないのでまだ見てない人は見てみてください…(1996年の映画)。