ねじまきカギューのすすめ。
ねじまきカギュー、最近全巻読みまして、今更ながらにはまってしまったのでひたすらにおすすめしようと思います。
例によってトラウマイスタなどを読んでいるわけではない言ってしまえばにわか、ではあるので読んだことのない人向けとしておきます。
あらすじ
都内の私立高校に勤める平凡な新米教師・葱沢鴨(カモ)は、怪物的な女子に追い回される超女難体質が悩みの種。そこへ謎の拳法家・鉤生十兵衛(カギュー)が現れ、「先生を護る為に転校してきた」と宣言する。強くてクールなカギューだが、その正体は中国に引っ越していたカモの幼馴染で、彼のことを一途に愛する純情少女だった。2人の仲を阻む様々な障害に、カモは心優しさと強い信念、カギューは螺旋巻拳と真っ直ぐな愛情で立ち向かっていく。
wikiより抜粋。
・学園モノ?
学園モノといえば学園モノ。とある学校の教師を務める鴨の元に幼馴染の女の子が現れ鴨を守ると宣言するというラブコメにはそれなりにありそうな展開。
それでありながら全く見たことのない展開になっているのはすごい。
女難体質のせいで様々な目にあってしまう鴨を救うカギュー。男らしさと女の子らしさが混同したヒロインもとい主人公で素直で見ていてすがすがしい。
基本は学校が舞台なので学園モノと言ってしまってもいいでしょう。
・バトルもの?
ではバトルものか、これもYES。
鴨先生に因縁をつけてくる相手に対してねじまきぜんまい拳という特殊な拳法のようなもので戦っていくお話(曖昧)。
まあ、女の子同士のバトルなのでそれほど派手にはならないかな、なんていう考えは1巻の時点で捨て去りました。
好みがわかれそうな独特の絵から繰り出される大コマの連続、そしてド迫力のシーン。むしろ派手さや勢いを重視した戦いになっています。
最初は生徒同士のいざこざから、生徒会との因縁、そして学校の理事長、理事長の娘などなど・・・舞台はどんどん派手になり、またアクションや技も派手になっていく。
巻が増すごとに面白くなっていくバトルです。
逆に言えば、弱い能力で相手の弱点をついて倒す、とか理屈が多分に含まれたバトルが好み、という人にはなかなか合いにくい・・・?
とはいえ僕もそちら側の人間だったのですが、あまりの大迫力にそんなものは忘れた。
・ただのバトルもの?
ただのバトルものではない。前半は愛を通してカギューが鴨のために戦っていくのですが、後半になるにしたがって雰囲気が変わってきます。
はちゃめちゃ学園モノだったはずが妙にシリアスに・・・愛を知らない相手に愛を教える・・・そんな流れにもなっています。
前半と後半で話が違っているのでねじまきカギューってどんな話?ときかれるとあたりさわりのないあらすじのようなものになってしまうのですが、ぜひ、後半の展開こそ注目してほしいところになります。
鴨先生もただ守られるだけではない、そんな彼の行動は見どころです。
・ラブコメ?
ラブコメというか愛、と表現したほうがいいかもしれませんが、前半と後半の展開が違うこの作品において愛だけは変わらずに1つのテーマになっています。
そんな愛を追求した怒涛の展開をぜひ。ちなみに完結しているので今なら一気に最後まで読めるよ!
幼馴染萌えのみなさん、幼馴染大勝利ですよ!たぶん!ある意味!
・「ただの」はいらない
ラブコメ、バトル、学園、今王道ともよべるジャンルの集まりではありますが、じゃあありきたりか、と言われればそうではなく、ただの王道ではありません。
1つ1つの展開に考えさせられるものがあります。
まあ、ただ1つ言うと最終話、これ賛否両論あったのではないかな、と漠然と思っております。きれいに終わっており、投げっぱなしなどではないのでそこは安心してほしいのですが。
個人的にはこのちびっこしのちゃんが好き。可愛い。
もし少しでも興味があれば読んでみてくださいまし。