【ライトノベル感想】ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア 4
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア4 (GA文庫)
- 作者: 大森藤ノ,はいむらきよたか,(キャラクター原案)ヤスダスズヒト
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2015/05/14
- メディア: 文庫
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あらすじ
「聞いても、いい?」「えっ?」「どうして君は、そんなに早く、強くなっていけるの?」「……何がなんでも、辿り着きたい場所があるから、だと思います」「私も……」
──悲願(ねがい)がある。何がなんでも、辿り着かなければならない場所が、遥か先の高みにある。少女にも、少年にも。ついに始まる『遠征』。未到達領域59階層への挑戦。少女は『未知』へと挑み、そして少年は──。
『──冒険を、しよう』 これは、もう一つの眷族の物語、──【剣姫の神聖譚(ソード・オラトリア)】──
この巻は待ちに待った巻と言えるでしょう・・・。時系列的には本編3巻。未だに一番の名シーンだと思っているミノタウロス戦がとうとうこの外伝にも収録されていたからです。
あの戦いをベル視点ではなく、アイズ視点、ロキ・ファミリア視点で見られたら、と思っていたことを見事に叶えてくれました。
とはいえ、アイズがかけつけたのはバトルの中盤らへん。割と割愛して書かれていましたが、鳥肌が立つぐらい素晴らしかったです。
そしてここからが外伝のみに許されること。すなわちミノタウロス戦を見たロキ・ファミリアたちが何を思って、この後何をしたのか、がしっかりと書かれています。
遠征途中だったためやることはもちろんダンジョン攻略なのですが、ベルの戦闘、勝てない相手に勝った戦闘を見て全員見事に触発されています。
外伝とは本編ありきで、外伝だけでは面白くなく、本編を比べることで面白くなるという考えは変わっていませんが、この巻はそれを変えてもいいかも、と思ってしまうぐらいに熱かった。
アイズには基本成長要素がなく(内面の成長はあるかも)、主人公には向いていないと思っていたのですが、ベルに触発され自分達よりも強いモンスターに挑むロキ・ファミリアの面々は間違いなくこの話の主人公でした。
中でもレフィーヤ。すでに強い冒険者ではありますが、ロキ・ファミリアの冒険者と比べてしまうとまだまだ未熟な彼女がベルをライバル視してアイズに戦闘を教わり、仲間の手助けを得て、活躍した姿はまさに主人公。
前の巻でもそうでしたが、レフィーヤが主人公では・・・?というぐらいの成長具合。
4巻目で読みたかったこと全てが凝縮されているかのような内容で思わず次巻も期待してしまう内容でした。