【漫画感想】ジョジョリオン 10
あらすじ
謎の果実の鉢植えを持った見知らぬ男と常敏がこっそり会っていた。そのことを知ったつるぎと康穂は男の素性を調べ、見張り始める。病を治す果実はいったいどこで栽培されているのか? そして常敏と男の関係とは?
今巻でも謎が増えるばかりで話はあまり進んでいないように思えます。しかし個人的に今回のスタンドバトル・・・ジョジョリオン内で一番好きかもしれません。
前巻の続きということで謎の果実の鉢植えを持った男の話。その果実には東方家の病気を治す力があるかもしれない、そう思い、つるぎと康穂がその男を見張るわけですが・・・やはりそう上手くはいかず。
敵のスタンド攻撃を受けてしまいます。しかもそれは確実に殺すつもりで放たれた殺意のある攻撃。なんとなく8部は日常関係のスタンドが多く(前巻あたりはムシキング)、こうした攻撃特化のスタンドはあまりいなかったのですが。
10巻はそのスタンドから逃げ続けるという内容で終わっており、先ほども書いたとおり話的にはあまり進んでいません。
しかしその逃げ続ける行為がとても熱い。機転をきかせ、相手スタンドからいつもギリギリで逃げ続ける。
もちろんつるぎや康穂のスタンドも大活躍です。特に康穂のは逃げるのにうってつけのようなスタンドですから。しかし2人とも肝が据わってらっしゃる。康穂は最初とはもはや別人。スタンド発現が精神力的なものだから・・・とかでしょうか。
最終的にはつるぎのスタンドでバスを常敏に見せるようにし、まんまと近付いた敵はバスに轢かれてしまいました。
相手は岩人間だったため、そこまでショッキングではありませんがこれ普通の人だったら警察沙汰になりそう。まあ、自分からバスに近付いたわけですし、そもそもジョジョの登場人物はそれぐらいじゃ死ななそう。
熱い殴り合いとかではなく、熱い逃走劇でとても楽しむことができました。まさにこれがスタンドバトルと言えるほどに面白かった。
考えてみれば今巻主人公全く出てませんね。