【小説感想】東京喰種(トーキョーグール) [昔日]
東京喰種〈トーキョーグール〉 【昔日】 (JUMP j BOOKS)
- 作者: 十和田シン,石田スイ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/12/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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あらすじ
“20区鉄骨落下事件”より以前―。群集に紛れ、人を狩る“喰種”の存在は、東京の街でたびたび確認されていた。決して交わることのない2つの種族は、互いの息づかいに、耳を立てていた。それぞれに、葛藤と正義を内包して。連載開始前のエピソードを紡いだ、小説版第3弾!
昔日というように全てが過去編。それこそ金木が喰種となる前のお話が多かったですね。それでも少しずつ全ての話が繋がっていたりするのはさすがでした。
本編補完的な内容も多く、この巻だけでも読むといいかも・・・?
個人的に好きだったのは金木とヒデの話。喰種もあまり関係ないし、内容的にも派手とはいえないのですが友情も感じることが出来、さらにたまったむしゃくしゃを一気に解放してくれたかのようなヒデの行動がいい。
漫画本編だけでもヒデはいいやつという印象が強いのにこの小説を通してさらにそう感じることができる。これなら本編無印の最後で金木の元にかけつけたのもうなずけるほどの優しさ。
自分で気付いていませんでしたが、こういう話に弱いのかもしれません。
他にもトーカとアヤトの話とか真戸親子の話とか、リゼが元気だったときの万丈との話とか今まで本編で語られなかった部分がここで描かれています。
もどかしいのはこれが全て過去ということ。今までの話とは違って悲しいラスト、となる話は少ないのですが今はもう取り返しのつかないことになっている、というのが多いので。
トーカとアヤトは行動を別々にしていますし、真戸親子はもう会う事ができません。そう自分で考えて悲しくなるような終わり方でした。
ノベライズ作品はこの昔日で終わりなのですが、いつかまたRe:の補完的な内容を読んでみたいですね。
個人的には才子ちゃんのお話お願いします、いや、悲しい感じじゃなくてもこう・・・才子ちゃんのニート生活の1日をただひたすら書き連ねるだけでもいいんで。
なんだったら箇条書きとかでもいいんで!