【ライトノベル感想】エイルン・ラストコード 2 ~架空世界より戦場へ~
エイルン・ラストコード ?架空世界より戦場へ? 2 (MF文庫J)
- 作者: 東龍乃助,みことあけみ,汐山このむ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
- 発売日: 2015/05/25
- メディア: 文庫
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あらすじ
ロボットアニメの世界から西暦2070年の世界へと召喚されたエイルン=バザッド。虚構の存在である自分の存在を認めてくれたセレンと、この世界を救うため立ち上がるエイルンだが、騎兵部の部員は独断専行、心に爆弾を抱えた生徒が多数と、人類反抗の先鋒たる氷室義塾の崩壊寸前な状況が判明する。
何よりセレンにまつわる悲しい過去『機兵部初代部長・神無木緑の喪失』が呪縛のように多くの生徒を苦しめていた。
「一ノ瀬…誰かが誰かに成り替わるなんて、出来はしないんだ」
だが、エイルンの言葉と行動が、多くの人の心を動かしていき―!?爆発する爽快感!とにかく熱くて、火傷する、新世代ロボットライトノベル第二弾!
今回もとてもよかった。1巻の感想をこのブログ開設時当初に書かせていただき、その後3巻以内のおすすめライトノベル、などという記事でも紹介させていただいた作品。1巻以上の面白さでした。
エイルンが現実世界に登場したり、未知の生物と戦ったり、様々な設定が説明されたりという1巻の方がこの作品らしさ、この作品でなければ見れないものが詰まっていた気がしますが、個人的には2巻の方が好きです。
前巻で敵対していた人達を特訓により改心させるというどことなく不良に親身に接する先生、みたいなそういう物語に似た展開でしたが、それだからこそ熱い。
前巻でエイルンが活躍したことにより、大分エイルンに対する敵対心を持つ人も減ったかな、と思っていましたがまだまだそんなことはなく、読んでいてむしゃくしゃするぐらい嫌な奴が登場します。
これが嬉しかった。前巻唯一気になっていたところが嫌な奴がすぐに全員改心してしまったのでは?というものでしたが、やはりまだまだそうではない人達がいっぱいいますね。
厳しい訓練を課して、その成長を見守るエイルンはまさに教官。特訓により改心した人達が戦場で活躍する姿は思わず目頭が熱くなってしまうほど。
いや、今巻うるっときてしまうようなシーンが盛りだくさんでした。
前巻は主人公が活躍していたイメージがありましたが、今回の戦闘はみんなで勝ちとった勝利。葵たちのトラウマに触れながらもみんなで協力して戦闘しているのがとてもよい。
全員が少しずつ活躍しているので主人公無双すぎでは?と心配している人にもおすすめです。機体の性能上か主人公機のような特別な機体が活躍するのはしょうがないことですが。
さらに先への伏線のようなものも散りばめられていますし次巻も楽しみです。