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【小説感想】十二大戦

 

十二大戦

十二大戦

 

 あらすじ

猛り、殺し、涙する。その戦いに勝利した者は、どんな願いでもたったひとつだけ叶えることができる―殺し殺される戦士たちの物語。

 

化物語などの西尾維新荒川アンダーザブリッジなどの中村光が絵を描く小説・・・だと思います。ライトノベルかどうか分からないので小説という括りに。

中村光さんの絵を期待している人は本編にあたる大斬をぜひ。章ごとの扉絵はあるものの、挿絵はないので。

 

大斬という西尾維新さん原作で様々な漫画家さんが絵を担当するというものがジャンプでありましで、その中の作品の1つの前日譚になります。

ただ規模的にはこちらの方が大きく、こちらが本編、漫画が後日譚という感じですが。

 

名前に干支を冠した人達が殺し合って、勝ち残った人が願いを1つ叶えてもらえるという内容。

バトルロワイヤルでですが、参加するのは素人ではなく、それこそ能力を持っているような異質な人々。

 

それでも個人的にこの作品は能力バトルものというようには感じませんでした。本当に殺し合う。ただそれだけという感じ。それでも作者さんらしさが出ていてとても面白かったです。

 

この1冊で完結しているので1つ1つのバトルに割くページ数がそこまで多いわけではないのですが、普通殺し合いって長引くものではないですからね。

めだかボックスでも戦闘は短めでしたし、これに違和感はありませんでした。

 

自分達の特徴を理解しつつ、他者の特徴を利用する。序盤からの衝撃展開。最後の展開はさすが。

強い能力を持つものが争いごとが苦手だったり、弱い奴が強かったり、最強が苦戦したり・・・相変わらず1戦1戦ハラハラできるような内容。

 

そしてこの作品の登場人物の名前には干支の名前があるので自分の干支のキャラを応援してみてはどうでしょうか。

生き残れるのは1人と決まっているわけではありませんが、基本は殺さなければいけないようなルールなので恐らくほとんどの方が絶望すると思います。

 

ちなみに僕は戌年なのですが、正直犬って時点で噛ませっぽいといいますか、間違い無く最後まで生き残れそうもないと言いますか・・・。どうせなら虎とかがよかった。しかし戌年、「噛んで含めて殺す」、ですからねキャッチコピー。つよそう。

噛ませっぽいとはいえ、この作者さんのかく物語にはそういったものを無視したどんでん返しがあるので侮れないところ。

 

とはいえ大斬がその後日譚なのですでに誰が生き残って、1つだけ叶えられるものを何に使われるかもわかってはいるんですけれどね。

 

十二大戦を読んで続きが気になった方はもちろん、他の話も面白いので大斬もおすすめです。色々な話が読めて楽しい。