【ライトノベル感想】人類は衰退しました 8
あらすじ
わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。
すでに地球は"妖精さん"のものだったりします。そんな妖精さんと人間との間を取り持つのが、国際公務員の"調停官"であるわたしのお仕事。壊滅状態となってしまったクスノキの里の総人口は、激減しました。
物資は豊富にあるものの、再建は進まずに、若者の里離れが加速してしまったのです。そんな折、「わたし」の祖父は、古い知人に誘われて旅行に出かけてしまいます。行き先は――月。
念のため、丸まり状態の妖精さんをひとりお供につけたものの、心配で不眠症になってしまった「わたし」。その短い睡眠中に、不思議な夢を見ることに……。
昨日のダンまち感想、書きたいことを思いついたら熱さに任せて書き殴っていくというスタイルで自分で読んでいても話が飛躍している・・・!ってなったので少し反省しました。
今巻は珍しく1話構成。今まで2話構成でそれぞれ違う話が展開されていたのですが、長編、ということでしょうか。
場面はクスノキの里壊滅後から。7巻でヒト・モニュメント計画のモノリスが荒らした後からの話なのですが・・・これ直っていない・・・。
2話構成のイメージがあるので、しかも次巻にまたぐということもあまりなかったのでギャグ漫画みたいにボロボロでも次回には戻っていてなんの変哲もない日常が描かれるとばかり・・・。
そんな壊滅した里には他の里から支援が送られ・・・その支援がかなり充足していたため、働かなくても食べていけるレベルに。家もないわけですが、テントがキャンプみたいで面白いという理由から大好評。
里の再建はされないまま長時間が経ってしまい、その様子を見た家族連れなどが他の里へ引っ越してしまう自体に。
あんなに色んな人がいた里から人が減ってしまうのは悲しいですね。そんな中、おじいさんは月に旅行に(唐突)。
なんでも月に行くための機械が見つかったとのことで軽い気持ちで月に行ってしまいました・・・ああ・・・これは嫌な予感がする・・・。
嫌な予感的中!おじいさんがいない間わたしちゃんが全ての仕事をやることに。やってもやっても終わらない再建の仕事に、まさかの妊婦さん登場。医者が引っ越して1人もいなくなったこの里にまさかの逆子らしいという妊婦さん。
色々な人に当たってみるもさすがに逆子の助産を経験した人はいないのだとか。
問題山積みで不眠症になってしまうわたしちゃん。どんどん元気がなくなってしまいます。もちろん妖精さんを構う時間もなく・・・。
今までと少し雰囲気が違って見えるのはここらへんですよね。妖精さんの癒しもなく、どこか達者だったわたしちゃんが弱ってしまうという。
そこで友人Yが里に人を戻そうと計画したものとチビモノリスのアドバイスを合体させた拡張現実を試してみる事に。
拡張現実とは裸眼で見ても何もない場所でも特殊なメガネをかけるとトイレの案内板があったりするとても便利なもの。
これをうまいことアニメーションと合体させたり、ゲームと合体させたり。あの料理ゲームすごく楽しそう・・・。
しかしここで妖精さんに頼んでいた睡眠薬がまさかの展開を起こすことに・・・。
拡張現実と夢との合体により、夢の世界が出現。特殊メガネをつけた状態で薬を飲むとなんでも思うがままの夢の世界へ行けることに。
このせいで里の人達が夢から返ってこなくなってしまいます。
しかし一度寝たわたしちゃんは強かった。いつものように少し黒い方法で夢から住人を追い出し、最後はいい話でフィニッシュ。
少し変わってはいましたが、最終的に読み終わって面白かったと感じます。
終わりが近いからか話の中にも謎がいくつかありましたね。特にお腹が小さくなっていく妊婦さんとか「これ最後どうなるんだ・・・?」と本気で不安でしたし。
さらに最後の最後で爆弾を。月旅行に行った人達と連絡が取れなくなってしまい、蘇策が諦められたという手紙が『遺族』であるわたしちゃんに届くことに。
おじいさんは一体どうなってしまったのか。次回は本編最終巻。とても楽しみです。