【ライトノベル感想】ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 7
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 7 (GA文庫)
- 作者: 大森藤ノ,ヤスダスズヒト
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2015/04/14
- メディア: 文庫
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あらすじ
新生【ヘスティア・ファミリア】始動!
『戦争遊戯(ウォーゲーム)』という激戦を乗り越え新に眷族となったリリ、ヴェルフ、そして命。 ベルのもう一つの家族。深まる絆。だが、
「ここは私達のホーム、女主の神娼殿さ」
命を追ってベルが迷い込んでしまったのはオラリオの歓楽街。【イシュタル・ファミリア】が管理する『夜の街』。
「私はこの歓楽街に買われた身です」
そこで少年は囚われの身である極東の少女、春姫と出会う。 蠢く陰謀に呑み込まれるベルが下す選択は──。
『これっきりでいい、なろう、あの人の英雄に──』
これは、少年が歩み、女神が記す、
── 【眷族の物語(ファミリア・ミィス)】──
最高だった・・・振り返ってみれば5巻の集団戦、6巻のファミリア同士の対決、そして今回と熱い巻が連続している・・・箸やすめなんてさせてくれない・・・最高だ・・・。
あらすじの通り今回は夜の街が舞台。それだけに生々しい展開がいくつかありましたが・・・。そもそもは新ファミリアとなったヘスティアファミリアから全てが始まったんですよね。
団員を募集しようと思うものの、ヘスティアナイフの2億の借金がばれて結局は誰も入ることなく終わってしまったのは残念。しかし6巻で数人増えましたし、このまま少数精鋭がいいかもしれませんね。
そんな新メンバーの命が夜の街で知り合いを見たという噂を聞きつけ、ベルたちもその後を追ったのですが・・・ベルだけ綺麗にはぐれてそんな歓楽街の娼婦に目をつけられてしまい追いかけられることに。
いや、これ結構怖くないですかね・・・。
そしてそんな最中で出会ったのは狐人の春姫。家に縁を切られ、そしてこの夜の街に売られてしまったのだとか。
今回はその春姫を助けるためにベルが英雄になるという熱い展開。
格上の相手に苦戦し、それでも挑み続ける姿はかっこいい。しかし個人的にはベルよりも命の自爆がかっこよかったですね。
流れでファミリアに入ったとはいえ、まだどんな人物か焦点を当てられたことが少なかったのでその点でもかなりいい。
そして今回は挿絵が凄まじかったです。いつも素晴らしいのですが、エロい部分はエロく、かっこいい部分はかっこいい。
ダンジョンに出会いを~というタイトルではありますが、今回ダンジョンはほとんど出てきません。それでも当たり前のように面白い。
とはいえ、テーマの1つである英雄についてはがっつり触れられていました。
物語の中では娼婦を悪だと言っていますが、ベルが思い描く英雄は誰であろうと助けるような英雄。だから今回は全てを捨ててでもあの人だけの英雄になる、と決意したシーンでは鳥肌。
歓楽街もファミリアの1つらしく、そこに挑むということはすなわちアポロンファミリアとの対決のようになる・・・。
規模的にも強さ的にも敵に回すと絶対に勝てない相手。ここオラリオから逃げてでも春姫を助けるという覚悟が必要になります。
今回はベルにちょっかいをかけたということでフレイヤが登場したおかげで助かりましたが。しかしオッタルレベル7なのか・・・強すぎる・・・。
しかし今回はとある儀式で春姫が死ぬ直前だったということもありスピード感がすごい。命が体をはって敵にダメージを与え、ベルがその後に続く。本当に少年漫画のようで暑かったです。
ぜひとも5、6、7巻の流れ楽しんでもらいたいところです。でも個人的には6巻のヴェルフの「友のため」がかっこよさナンバーワンでした。