【ライトノベル感想】問題児たちが異世界から来るそうですよ? そう.....巨龍召喚
問題児たちが異世界から来るそうですよ? そう……巨龍召喚 (角川スニーカー文庫)
- 作者: 竜ノ湖太郎,天之有
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/10/29
- メディア: 文庫
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あらすじ
幻獣が多く住むという南の“龍角を持つ鷲獅子”連盟から届いた収穫祭への誘い。問題児たち3人は南へ何日行けるかの権利をかけ、ゲームで争うことに!ゲームの結果、南へ向かった黒ウサギ一行は、新種の植物ブラック★ラビットイーターに遭遇した。黒ウサギが触手に襲われる!?なんて遊んでいたら、南を一度滅ぼしかけた魔王の残党である巨人が襲ってきて!そしてノーネームに残った問題児(誰だ!?)の秘密が明かされる。
実は1巻、2巻も面白かったのですが、この作品を買い続けようかどうかは迷っていました。どこか合わないような気がしていたのですが、この3巻を読んで考えが変わりました。面白い。
この3巻、内容はあらすじの通りなのですが、戦闘はそこまで多くなく、意外とあっさりと終わってしまったんですよね。
あれ?少し拍子抜けかな?と思いきや、この巻がまるまる全て前座でした。
内容も戦闘・・・寄りではなく、問題児たちの心境や、一番謎である問題児の1人、十六夜の過去話など登場人物の掘り下げが行われています。
これだけ聞くとあまり盛り上がらないように思いますが、驚きの展開などもあり、1日中ずっと読み続けていました。
僕が「よし、買い続けよう」と思う瞬間ってストーリーが面白いというのももちろんなのですが、なにより登場人物を好きになるということがでかい。
面白いストーリーでも好きなキャラがいなければ淡々と読み続けてしまいますが、1人でもいれば感情移入したりしてがっつりと読める。
そんな僕にとって1~3巻という積み重ねとキャラの掘り下げはとても大きなことでした。しかも次の巻が盛り上がる気しかしない・・・。最高だ。
表紙の通り、耀の心境にスポットをあてたものが多かったのですが、やはり1巻のときより問題児同士の絆も強くなっているようですね。
十六夜もどう行動するのか分からない人物ではありますが、一応仲間のことは信用しているらしいですし、読んでいて心地いい。
とても面白かったのですが、唯一の問題点としてどの本が何巻なのか分からなくなるということでしょうか・・・。一応3巻までは問題児たちが表紙なので分かりやすいですが、4巻以降は迷ってしまいそう・・・。
サブタイトルもきっちりと意味があるので読み終えたらそうでもなさそうですが。