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【ライトノベル感想】ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア 2

 

 あらすじ

真っ赤な血に染まる部屋、むせ返る鉄の臭い、 そして頭部を潰された凄惨な冒険者の骸──。

怪物祭の騒動を無事解決したのも束の間、アイズ達は謎の殺人事件に巻き込まれてしまう。
調査に乗り出す彼女達は、上級冒険者を手にかける凶悪な殺人鬼を追っていく内に、都市と迷宮を揺るがす事柄に直面する。
「なに、これ……?」
謎の宝玉をめぐって、地上と地下、二つの舞台が交差し、迷宮都市(オラリオ)に潜む闇が静かに蠢き出す!

これは、もう一つの眷属の物語、
──【剣姫の神聖譚(ソード・オラトリア)】──

 

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかのスピンオフ作品。漫画とかではなく、ライトノベルとしてスピンオフが出るのって珍しいですよね。

もちろん書いている方は本編と同じ方なので安心して読む事ができます。

 

主人公はロキ・ファミリアのアイズ。本編ではその強さから剣姫なんて呼ばれている彼女のお話です。

本編とは違い、そのまわりの仲間たちもかなり強いので安心して読む事ができます。ただ、どうしてもその分ハラハラドキドキ感やものすごい成長物語!というわけではないので僕個人としては本編の方が好きです。

 

とはいえ、スピンオフ作品なのでやはり本編があってこそ、ですからね。当然と言えば当然かもしれませんが、こちらの方が好きという方も絶対にいると思います。

 

今回はモンスター討伐はもちろんなんですが、殺人事件が起こるというちょっと変わったお話で新鮮でした。

 

スピンオフの一番の楽しみとしてはやはり本編との繋がり。直前に5巻を読んでいたのですが、あの時ベルが最後に使った黒大剣の正体はなんだったのか、という謎が明かされたときは思わずうおお、と唸ってしまいました。

 

アイズ自身、全く成長がないか、といえばそうではなくベルと違って大きく目立たないだけで確実に成長しています。

今回階層主をほぼほぼ1人で倒したのは驚きました。なんだかアイズの過去に触れるようなことまり、見事に本編補完がされているなあ、と。

 

本編だけ読んでいては分からないようなことが分かるのでおすすめです。アイズというキャラクターをよく知る事ができるので、本編での印象が少しだけ変わります。