【ライトノベル】やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 10
あらすじ
新しい年、新しい関係、新たなる想い。
冬休み。のんびりとした年の瀬、そして年明け。
合格祈願の初詣や買い物など、予定外の外出が重なる八幡が新年の街で出会ったのは、雪ノ下陽乃と葉山隼人、そして……。
教室で、部室で過ごしてきた時間で、お互いのことを少しは知ったように思えた。でも知らないことの方がたくさんあるのだろう。今も、そしてこれからも。
冬休みが終われば、2年生とという学年ももうあとわずか。新学期にざわめく教室にはある人物の「噂」が流れていた。望むと望まざるとに拘わらず、同じ場所で過ごす時間は刻一刻と減っていく。そんな雰囲気だからなのか、奉仕部に持ち込まれた、ある依頼……その依頼は今までに知ることのなかった彼ら、彼女らの別の一面を映し出すことに。自分のしたいことが、相手の望むことは限らない。本当の気持ちが伝えたい気持ちとも限らない。誰かが知っているその人が、その人の本当の姿とは限らない。
今を大切にしたいと思えば思うほど臆病になって、考えているのに答えは見つからないし、走っているのにゴールが見えない。
彼ら彼女らの、新たなる季節、新たなる関係。
またなんというか俺ガイルらしい内容でしたね。きっかけは葉山がまわりに頑なに進路を言わないところから始まります。
理由は言わずもがな、葉山ほど影響力のある人物は自分の進路を伝えることでまわりの進路の選択肢を削ってしまうかもしれないから、ですよね。
それだけではなく、雪ノ下と葉山が家の関係で一緒にいたのを見つけられ、付き合っているのでは?という噂をたてられたことも大きい。
どうやら2人は昔似たようなことがあったらしく・・・今まで謎だった雪ノ下の過去とか、家のことに少し触れられました。
しかし雪ノ下の誕生日プレゼントを買いに行くというある種ラブコメにおいてはとてつもなく重要な話が雪ノ下母の登場にかき消えてしまった・・・。なんか色々インパクトありすぎるよこの家族。
一番気になるのは、葉山が4巻あたりで言っていた気になっている人のイニシャルはYということ。雪ノ下、それに三浦も下の名前がゆみこですよね。
葉山の進路を調べてほしいという依頼に奮闘するもなかなか教えてもらえず、最終的にはマラソン大会という余裕のなくなった中でゆさぶるという八幡らしいやり方に。
しかし今回は戸塚や材木座に手伝ってもらうと言う進歩を見せましたね。
やはり少しずつどこか、変わって来ているのでしょう。
相変わらず葉山は八幡にだけ素を見せるというかなんというか。1巻の頃には八幡のぼっちを際立たせるためのイケメンのちょい役だと思っていたのに。
9巻以降安心して見れる奉仕部ですが、陽乃さんなどの雪ノ下ファミリーが出てくると急に不穏になります。
このお話がどのように完結していくのか楽しみです。