【ライトノベル感想】新約とある魔術の禁書目録 8
あらすじ
全世界を、陰から操る『グレムリン』。その科学と魔術の融合組織が起こした様々な『脅威』―ハワイでのテロ行為、バゲージシティでの『実験』、学園都市に眠る『不死の存在』の奪取―には、全て理由があった。『グングニル』。魔神オティヌスの最終目的であるその神槍製造を止めるため、『魔神になり損ねた男』オッレルスは、姿形を雷神トールと偽り、『グレムリン』の本拠地・サルガッソーへ侵入、調査を開始する。世界崩壊のカウントダウンは、間近に迫っていた。ところで学園都市の落ちこぼれ生徒・上条当麻といえば、彼が朝自宅で目覚めたら、レイヴィニア(幼い少女)にレッサー(エロい少女)が同じ布団に入っていた。最新刊登場!
全体的に禁書っぽいお話でした。
グレムリンとの戦いが始まり、グングニルが出来る前に倒せるかどうかという緊張感、そしてとうとう日本の東京を巻き込んだ戦いが展開されています。
そこらへんはとうとう最終局面かという感じなのですが。
しかし最初に懐かしい感じの多数ヒロインによるいざこざ。これがまず最近ありませんでしたからね。結構ここにページを割いているので初期の禁書を思い出します。
何が嬉しいってレッサー再登場ですよ、レッサー!
ロシア編でも出て来てはいましたが、知らないうちになぜかどんどんいなくなってしまい、最近音沙汰なかったのですがここで来るとは・・・!
しかも上条らしい展開で。いやあ、最高でした。
ひとしきりヒロインとのいざこざを終わらせると、グレムリンの構成員との戦いに。珍しいことに相手は妊婦さん。
いや、これはさすがに男女平等パンチ駄目なんじゃ・・・と思いきや、やはりそこは主人公。殴らずにきっちり救う形で倒しています。
魔術的な理由でお腹が出ているのかと思いましたが、どうにも本当の妊婦さんだったようですね。そこがさりげなく一番驚き。
ただ、そんな敵を説教と共に救う展開はまた懐かしいような気がします。
間に合うかと思いきや、ちまちま戦うのがめんどうだという理由で世界が終わりになるという驚きの展開。
世界が終わった中でどうするのか、楽しみです。
そんな懐かしさにあてられたのか、グレムリンとの戦闘も面白いものの昔のように訳のわからない魔術をヒロインと共になんとかするという単巻構成のお話が恋しくなってきます。
旧約の人格が入れ替わる話、大好きです。