【ライトノベル感想】人類は衰退しました 5
あらすじ
ウラテクでリアルレベルもアップ?
わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。
すでに地球は"妖精さん"のものだったりします。そんな妖精さんと人間との間を取り持つのが、国際公務員の"調停官"であるわたしのお仕事。
そしてこの仕事に就く前、多くの時間を過ごしたのが《学舎》と呼ばれる人類最後の教育機関です。寄宿舎で出会った友人たち。RYOBO230r。秘密の倶楽部・のばら会。感傷に浸るにはまだ早いのに、なぜ思い出すの……?
里に現れた侵略者! 奪還チームを組んで地下に潜ったわたしたち――死亡!? ピロリロリン♪でCONTINUE?
すごく今更ですが、感想記事はほとんどネタばれありなので注意です。なるべく大事な部分に触れないように書いているつもりですが、どうしてもその部分について書きたくなったり、そこを書かないと感想を書けないとかそういう場合もあるので。
妖精さんのとんでも発明などに振り回されるわたしちゃんという構成がお決まりだったのですが、今回はいきなり過去話から。
アニメは見ていなかったのですが、どうやらとても人気なお話のようで。
わたしちゃんが今の調停官になる前、学舎という学校みたいな場所でのお話。この頃のわたしちゃんは今と比べものにならないぐらい心を閉ざしてしまっています。
今でもたまに黒い部分が見え隠れしていますが、それとはまた違った感じ。
まあ、しかしいつかテストの点数に応じて飛び級もありえるとはいえ、まわりがみんなすごく年下な教室で同じように授業を受けるのは辛いと思います。
それこそ大学レベルならまだいいですが、まわり年齢一桁とかそのレベルですからね。
嫌がらせをしてきた女の子と仲良くなる展開というのはなんとなく予想つきましたが、少しずつ明るくなっていくわたしちゃんを見ているのは楽しいです。
何がリアルって色々な人間の問題がありつつも、それを解決することはできず、でも先輩が卒業のときには思わず泣いてしまう。そこがとてもリアル。
面白くていい余韻のお話でした。
後半はいつものように絵本のようなお話。毎回思いますが、挿絵ではなく、文章が書いてあるページにも絵が描いてあるので絵本っぽさがさらに上がります。
今回はゲームみたいな内容だったのでゲーム好きの人は必読!
とはいえ、ゲームの中に閉じ込められるという最近流行りのものではなく、少しだけ変わった内容でした。
グラがリアルになればなるほど劇画みたいな絵になり、その分重くなる。しかしドット絵状態だと情報量が少なすぎる。そこをうまいこと調節するというのが新鮮。
しかし自分がドット絵になるってどんな気持ちなんでしょうか・・・。
実は一番テンションが上がったのは口絵のゲームパロディだったり。見た事あるゲーム画面がいくつもあって思わずうおおお!とテンションが上がりました。