【漫画感想】selector infected WIXOSS ―peeping analyze― 1
selector infected WIXOSS─peeping analyze─ 1 (ヤングジャンプコミックス)
- 作者: 鈴木マナツ,岡田麿里,LRIG
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/12/19
- メディア: コミック
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あらすじ
中高生の間で流行中のTCG『ウィクロス』。そのカードの声が聞こえる選ばれた少女・セレクター同士の『ウィクロス』バトルに勝ち抜けば、どんな願いも叶うという…。友達を救うため、相棒のルリグ・リメンバと共にバトルに挑む水嶋清衣を待つ運命は!? 青のルリグ・ピルルクの知られざる物語を描く、公式スピンオフ第1巻!!
アニメ化もされて話題となったカードゲームWIXOSSのスピンオフ漫画。なんか最近僕の読書方向がえぐい方向でかたまってきているような気がします。
今更説明いらないかもしれませんが、一応。ルリグという種類のカードの声が聞こえる女の子、セレクター(デュエリスト的な単語です)がカードバトルをするというもの。ほのぼの系のものだとばかり思っていました、相変わらず。
しかしカードバトルはこの作品では若干おまけのような要素で、一番注目するべきはそのカードゲームのルール。
バトルに何回も勝つと1つだけ願いが叶うというもの。これだけだとありがちな感じですが、願いを叶えるのはセレクターではありませんでした。
願いを叶えるのはセレクター(少女)と入れ替わったルリグカード。すなわち願いを叶えるかわりにルリグ(カード内のキャラクター)が少女(人間)になり、セレクターの少女はカードになってしまうという残酷仕様。
もちろんまた外に出るためには誰か少女を騙し、願いを叶えさせるしかないという負の連鎖・・・なんなんだこれは・・・。
この漫画の主人公はアニメ本編で昌のルリグだったピルルクがまだ人間だったころの話。後半はすでにカードとなってしまったのでそこまで長くは続かないのでしょうか。
アニメでは確かに入れ替わってしまうというルールに絶望したものの、一応ルリグが願いをかなえてくれたんですよね。
でもこの漫画では違いました。事故にあって眠ったままの友達を救いたいという願いを持っていたピルルク。そのピルルクと入れ替わったルリグはその事故にあった友達の延命機械を外し、死なすことで救うというマイナスな願いの叶え方をするのです。
何が辛いってその行為を見ている間、カードになってしまったのでだまってみているしかないという状況ですよね。
アニメではクールな印象だったピルルク。過去にこんなことがあったとは思いませんでした。
そしてカードとなったピルルクは昌のもとへ・・・。
はやく続きが見たいと思えるようなとても面白い話でした。ただ、えぐいです。