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【ライトノベル感想】放課後アポカリプス

 

放課後アポカリプス (ダッシュエックス文庫)

放課後アポカリプス (ダッシュエックス文庫)

 

 あらすじ

毎週水曜の放課後、天使が僕らを喰いに来る。
クラスでのけ者にされ、授業を休んでばかりだった僕は、久しぶりに顔を出したホームルームの直後、あの『ゲーム』に巻き込まれた。全校生徒ごと荒野の真ん中に転送された校舎。与えられた破壊兵器と、異常に強力な肉体。
そこに襲来する異形の敵生物《天使》。全滅させなければ日常に戻れない死のゲームが、週に一度僕らを引きずり込んで繰り返される。
1年B組の司令官〈コマンダー〉となってしまった僕は、普段は僕を虫けら扱いするクラスメイトたちを率い、生き残るため、そしてこの謎だらけの『ゲーム』の目的と正体を暴くため、絶望的な戦いを始める――
極限の戦場を駆け抜けるサバイバルゲーム小説シリーズ、開幕!

 

面白かったです、面白かったのですがえぐい。とてもえぐい。

 

ゲームうんぬんという話は事前に知っていたので今流行りのゲームの中に閉じ込められる的な、それかゲームの中に入って敵を倒していくみたいなそんな内容だと思っていましたが全く違いました。

 

いえ、全く違うというと語弊があるような気もしますがそれでも思っていたのとは大きく違った。いい感じに裏をかかれました。

 

内容としては急に天使を全滅させなければ現実世界に戻れなくなるゲームに巻き込まれたクラスの人達。

主人公はなかなか授業に出ていなかったため、知らなかったことですが毎週のようにそんなゲームが行われていたらしいです。

 

現実世界に記憶は引き継ぐことはできず、ゲームの時にしかそれを思い出す事はできないという世界。

 

主人公はコマンダーというクラスに1人しかいない役職。このコマンダーというのがクラスメイトに武器を与えたり、さらには自爆して敵に突っ込めという命令もできるというもの。これがまたえぐい。

 

ゲーム内容に重きを置いたものと思いきや、それだけではなく現実世界の人間関係もなかなかに大切な部分だと思います。

 

いじめられているとまではいかなくとも、普段あまりいい扱いを受けていない主人公。そんなまわりのクラスメイトたちは普段ゲームの記憶がないわけですから、コマンダーである主人公にいつものような扱いをしていましたが、ゲーム内になると記憶を取り戻し、主人公に謝りだすというのがすごくもやもやする。

 

確かに主人公が自爆命令を出したらかなりの痛みとともに敵につっこまされるわけですしね。ゲーム内で死んだ人間は現実世界では時間と共に消えていくというのも怖いですよね。しかも存在ごと消えるわけですから、そもそもそんな生徒がいたのかすらも分からない。

 

案の定、他のクラスではいじめられている生徒がコマンダーで、ゲーム開始後、普段の恨みもあり自爆命令を出しまくるところもありました。

そういう人間関係にも重きを置いている作品です。

 

さらに最後に明かされる衝撃の事実。これはいい終わり方ですが、とても続きが気になる。そして主人公はゲーム開始からすでに天使と同じような体再生能力を持っていたということもあり、一体何ものなのか、それも気になるところです。

 

えぐい内容で、衝撃のストーリーを楽しみたい人はぜひ。