【ラノベ感想】灰と幻想のグリムガル level.3 思い通りに行かないのが世の中だと割り切るしかなくても
灰と幻想のグリムガル level.3 思い通りに行かないのが世の中だと割り切るしかなくても (オーバーラップ文庫)
- 作者: 十文字青,白井鋭利
- 出版社/メーカー: オーバーラップ
- 発売日: 2014/03/22
- メディア: 文庫
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あらすじ
思わぬ活躍で有名になったハルヒロと仲間たち。自信を付けた仲間たちと、悩み続けるハルヒロのもとに後輩となる義勇兵達が現れる。そこにはハルヒロの記憶に残る名前を持った少女もいた。
そんななか、オルタナの街はオークたちの居座るデッドヘッド監視砦の奪還に向けて動き出していた。報奨金目当てに作戦参加を決めたハルヒロたちは、レンジやチョコたちと共に初の大規模戦闘を戦うことになる。灰の中から生まれた冒険譚は、いま大きな節目を迎える!
この作品の魅力はそのリアルさだと思います。登場人物、特に主人公であるハルヒロの心理描写がリアル過ぎて目の前に1人の人間がいるのではないかと思わせるような存在感があります。
後は他の作品では雑魚と言われがちのゴブリンや、オークなどにひたすら苦戦するということ。1巻あたりではゴブリンにもかなり苦戦をしていました。
しかし現実はやはりそうですよね。相手は人間ではない怪物、怖いし、強い。自分が死ぬかもしれない。それが当然で、この作品でも当たり前なんです。
今まではハルヒロチームだけに視点を置いて書かれていましたが、今回は他のチームとも協力する大規模戦闘。今まで出て来なかったチームや出て来たチームの戦いぶりを見ることができます。いい。とてもいい。
登場人物はそれなりの多さではありますが、読みにくくなく、むしろ読みやすい。すらすらと読めるからこそさらに引きこまれます。
さらに今巻ではハルヒロの元の世界での知り合いと思わしきチョコという人物が出てきます。なんでもハルヒロの初恋だとかなんとか。
さぞ重要な登場人物なのだろうなあ、と思っていたらこの展開。読んでいて辛かったです。
しかしハルヒロたちは元の世界の記憶を徐々に失っているようで・・・明日を生きるのにも必死状況ですが、そもそもこのグリムガルという世界はなんなのか。そんな疑問も未だに残っています。
そして最後の展開。本当にリアルな戦闘描写で、技をばんばん放つ派手さはなくても連係プレイや静かに倒す姿がかっこよく盛り上がっていた矢先に・・・。
これ、どうなるんでしょう。4巻手元にありますがまだ読んでいません。続きが気になる終わり方・・・。
すぐに4巻を読みたいと思います。それにしても矢1本でも致命傷ですから・・・矢の中を進むのは読んでいるこっちがハラハラしました。